2012年6月28日木曜日

今日は漢文だ。

漢文の話である。中国には怪異な話を集めた「志怪小説」というジャンルがあり、その代表作が「捜神記」である。「捜神」とは、鬼や神を捜し求めたという意である。「捜神記」は受験問題でもよく出題される作品なので、受験生は必読。
 その「捜神記」に曰く。「晋武帝世、河間郡有男女私悦、許相配適。」(「私」は「ひそかに」と読むのですよ。受験生は注意。)口語訳は「晋の武帝の世、河間郡にひそかに愛し合い、結婚の約束をしていた男女がいた。」となる。
 さて、「許相配適」だが「相配適スルヲ許シアフモノ」と読むが、問題は「配適」だ。「配適」とはなんだ?実は(実はも何もないのだが)「配」には「つれあい」という意味がある。さらに「適」であるが、
「適」とは「たまたま」の意を持つ。すなわち「配適」とは「たまたま、連れ合って夫婦になる」ことなのである。そう言えば、「配偶者」という言葉があるが、これもまったく同じ意味で「偶然、連れ合いになった者」なのだろう。そうか、夫婦というのは「偶然」連れ合いになる男女なのだ。
 明日は「アウトドア」の話。

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