2014年6月30日月曜日

『枕草子』の歴史学

昨日の朝刊に掲載された新刊紹介、イヤハヤ驚いた。
そこには五味文彦著「『枕草子』の歴史学」の紹介があった。

「『枕草子』の歴史学」はいう。

ある時、一条天皇と中宮定子に、内大臣が紙を献上した。
当時の紙は高級品である。
天皇の方は、この紙に「史記」を記すことにした。
一方中宮の方は、清少納言が中宮の問いかけに「枕にこそ侍らめ」と答えた。こうして成立したのが「枕草子」である。
つまり、天皇方の「史記」に対して、中宮方は読みを同じくする「四季」としたのだ。
「史記にあやかり、「四季」を枕として、和風の文章を書いてみましょう。」という意味にとれる。
これが、「春はあけぼの・・・」で始まる四季の趣きの段である。

さらに著者はいう。
「四季」の趣きの生き生きとした描写、これが何故生まれたのか。
その謎は、最後の「冬はつとめて」によって解かれるのだと。


「冬の寒さの中、男女が二人で臥して鐘の音を聞き、逢瀬を楽しむのが良い」
これが答えである。

考えてみると、「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」、これらは皆、枕を交わした二人で見るのが良いということで納得がいく。

私も以前から「冬はつとめて」には疑問を感じていた。
何故、朝なんだと。
寒い朝に趣きなんぞあるのかと。
そして、その謎が解けた。

朝そのものには趣きなどなかったのだ。
寒い朝、暖かいふとんの中で男女が逢瀬を楽しんでいる。
これが趣きだったのである。


(写真は昨年撮った沼津「蓮光寺」の蓮。)






2014年6月29日日曜日

桃李

大河ドラマ「軍師官兵衛」において、官衛兵の長男、黒田長政役をしている俳優を松坂桃李という。
どうも本名のようだ。

「桃李」とは面白い名前だなあ、何かいわれでもあるのかなあ?大いに気になったので早速調べてみた。

「桃李」の名は、中国の歴史家、司馬遷の「史記」に書かれた言葉「桃李不言下自成蹊(とうりものいわざれども、したおのずからこみちをなす)」及び、中国の故事「桜梅桃李」の2つの由来を持っているという。

前者が「徳のある誰からも慕われる人」、後者は「自分らしさを大切に」の父と母の願いから名付けられたのだそうだ。

誰の名前でも、その両親の願いが、大いににこもっているものであるなあ。



2014年6月28日土曜日

パトカーのスピード違反

ニュースで、高速道路において「パトカー」がスピード違反を犯し、道路交通法違反で検挙されたことを報道していた。
ヘぇー、パトカーがスピード違反で捕まるとは。

事情はこうだ。
京都府警高速隊員が運転するパトカーが兵庫県内の高速道路で緊急走行中、速度違反自動監視装置(オービス)に速度45キロ超過と測定され、兵庫県警に検挙された。

検察庁によると、緊急走行中のパトカーが速度違反で検挙されるのは極めて異例であるという。
このパトカーは、高速道路上で発生した当て逃げ事故の通報を受け、事情を聴くために通報者が待機するサービスエリアに向けて急行する際、80キロ制限の地点を145キロで走行した。

道交法では、交通違反車両の取り締まりや凶悪犯の追跡など、警察車両の緊急時最高速度の超過を例外的に認めているが、検挙した兵庫県警では「現場に早く到達しなければならない緊急性があるなら、他府県警と連携すればよいことで、速度超過の正当性はない。」と判断したのだと。

パトカーというのは、勝手に何キロ出してもいいわけではなかったんだね。


 

2014年6月27日金曜日

災害救助犬「じゃがいも」

NHKの特集番組において、災害救助犬を目指す「じゃがいも」という犬のことをを取り上げていた。

岐阜のNPO団体、日本動物介護センターはボランティア活動として、東日本大震災以来、被災地で飼うことが出来なくなった飼い犬を預かり飼育している。

その引き取られた子犬の中に、福島県飯舘村からやってきた「じゃがいも」という雑種の子犬がいた。
災害救助犬の訓練士のセンター理事長は、この「じゃがいも」を救助犬に育てることを決意、英才教育を始めた。
指示通りに行動する訓練や、不安定な瓦礫に埋もれた人を臭いで探し出す訓練。
しかし、そこには大きな問題があった。
雑種の犬は性格的に警戒心が強い。
この警戒心の強さが、時に「臆病さ」となって訓練の大きな壁となってしまうのだと。

この「臆病さ」がネックとなってしまい、「じゃがいも」は救助犬の認定試験を三回受けて三回落ちている。
今回は四回目の試験となったが、もう一歩のところで不合格。
残念ではあるが、半年後には五回目の挑戦。

なんというファイティングスピリット、雑種であるハンディーを抱えながら、さらに挑戦。
がんばれ、「じゃがいも」である。

N西の受験生諸君、君達も負けずにファイトするのだぞよ。



2014年6月26日木曜日

藤原道兼

三年の古典「大鏡(道長の豪胆)」に登場する藤原三兄弟(道隆・道兼・道長)において、一番貧乏くじを引いてしまったのが、道兼である。

三兄弟の父、兼家の亡き後、政治の最高実力者「関白」に就任したのは、長兄の道隆であった。
この人事に不満をもったのが道兼だ。

道兼は、自分が功(花山天皇の退位に関して活躍した。)があったのだから、当然関白を継ぐべきだと望んでいたのに、長兄の道隆が選ばれたことを憎み、父の喪中にもかかわらず客を集めては遊興にふけっていたともいう。

およそ五年後、道隆が重い病に伏した。
やっとチャンスがめぐり関白の座を手にいれた道兼であったが、この男、ツキにはどうもめぐまれない。
道兼は疫病にかかり、朝廷に関白として参内してから七日めに亡くなってしまった。
これが世に言う「七日関白」である。
このような男なので「栄花物語」などでは、道兼のことを、「容姿は顔色が悪く、毛深く醜かった。また性格は非常に冷酷で意地も悪く、人々から恐れられていた。」と最悪の評価である。

まあ、「大鏡」にしろ、「栄花物語」にしろ、フィクション性が強い文学作品では仕方がないことなのか。





2014年6月25日水曜日

ジ・エンド

サッカーは、ジ・エンドである。
予想できることとはいえ、実際その時が来てみると寂しいものである。
評論家は、またいろいろ評論するだろう。
それは評論家だから。
しかし、どう評論しようが原因はひとつである。
「弱いから負けたのだ。」

水曜テニスが久しぶりにできた。
ここのところ水曜日になると雨降り、といった按配でなかなか運動ができなかったのであるが、今日は思う存分動きまわれた。
やはり、適度な運動は精神に良い影響を与えるようだ。
本日の気分はスッキリ、スッキリ。


2014年6月24日火曜日

2点とられたら3点

何気なくテレビを見ていると、サッカー特番とでも言うのだろうか、中田英寿とジーコの対談を放送していた。

今回のワールドカップ日本代表の試合結果は、中田とジーコが共にたたかった2006年によく似ていると。
この時の初戦はオーストラリア戦、日本は先制したのであるが、それがよくなかったのか、数分の間に同点、逆転されて1対3の負け。
二戦目がクロアチア戦で、これはスコアレスドロー。
そして最後がブラジル戦、これも最初に得点したのは日本であったが、あっという間に逆転され終わってみれば1対4の大敗となった。

中田が言う。
「今、この時のことを考えてみると、『点をとられてはイケナイ意識』が強すぎた。2点取られたら3点、3点とられたら4点とって勝つという意識を持つべきであった。」と。

2014年6月23日月曜日

四国遍路

テレビ番組「クローズアップ現代」において「四国遍路」に最近若者が増加していることを取り上げていた。

「四国遍路」とは四国にある空海ゆかりの地、八十八箇所を順拝することを言う。
全体の長さはおよそ1400キロメートルほどになるそうだ。
行程すべてを歩いてまわると、40日はかかるという。

さて、番組の趣旨は、この「四国遍路に若者の姿が目立つようになったのは何故か。」ということであった。
今回は「遍路の効果」を科学的に解明しようとする動きについての報告。
まだ予備調査の段階ではあるが、「わずか数日の歩き遍路で、日常生活の中では体感できない、理想的な心理状態に至る」ことが判明したという。
番組では明確に結論づけてはいなかったが、その心理状態とは、どうも「自己の肯定」のようだ。

人間というもの、自己否定は簡単にできるが、自己肯定は、なかなか苦手なことなのである。



2014年6月22日日曜日

セゾンカードのコマーシャル








今、気になっているコマーシャル。
セゾンカードのコマーシャル。
ピンクの服を着た若い女優が、頭突きで瓦割りをするコマーシャル。
この女優(武田梨奈)は空手の有段者で、実際に瓦を頭で割っているそうだ。
頭突きをする直前に発する気合も(たぶん機械的に作っているのだろうが)なかなか面白い。

また、ここで使われているジャズフィーリングのCM曲もちょっと気になるので調べてみた。

歌っているのは、shihoという類まれな歌唱力を持っているボーカリストで、超絶技巧のギタリスト横田明紀男と二人で「Fried Pried」というジャズユニットを組んでいるという。

スキャットが渋いなあ。






2014年6月21日土曜日

図書館の英断?

「すごいジャズには理由(わけ)がある」というちょっと面白そうなタイトルの本を、図書館から借りてきた。
発行が2014年の5月31日なので、この本、発行されてすぐの購入である。
この本の貸し出し数は、内容が極めて 偏っているため、それほど伸びないことが予想されるのだが、よく購入に踏みきったものだ。
御殿場図書館の英断に感謝である。

さて、その内容であるが、クラシックの音楽学者が知性派ジャズ・ピアニストに弟子入り、ビル・エヴァンスの「マイ・ロマンス」とかマイルス・デイヴィス「マイルストーンズ」などを題材にジャズの奥義を学んでいくといった按配である。

「レッド・ガーランドは素晴らしいピアニストですが、その左手はいつも和音で伴奏しているだけ。バド・パウエルは、もう少し他のこともするけれども、それはかなりパターン化されていますし、やっぱり基本的には左手は伴奏です。つまり彼らのビバップのピアニストの発想は、右手がサックスで、左手が伴奏のイメージなんですね。」

こんなふうに内容は進んでいく。
ジャズに興味のない人だったら、何を言ってるのかさっぱりわからないだろう。
購入の勇気には敬意を表したい。




2014年6月20日金曜日

風前の灯火

サムライ日本は「風前の灯火」となってしまった。
対ギリシャ戦で0対0の引き分け。
これで日本の次のステージに進出する可能性は、「ほぼ」なくなったと言えるだろう。
まあ、「ほぼ」というのは、100パーセントではないので、そこに望みがあるといえばあるが。

9時のニュースで、先だって富士山とセットで世界遺産に認定された静岡県の「三保の松原」に問題が起こっていることが報道されていた。

世界遺産になって以来、観光客が三倍に増えたのだと。
そのことは自体は地元の観光産業にとっては嬉しいことである。
しかし問題は松原に接続する「神の道」といわれる松並木の問題。
地下にある根が、すごい数でやってくる観光バスの重量によって、ズタズタに切られ、葉が枯れてしまっているという。
自然環境をとるのか観光をとるのか、行政も悩むところである。
世の中なかなか上手くいかないものだ。
人に来て欲しいが、来て欲しくない。
こんな感じでもあるのだろうか。

2014年6月19日木曜日

明日絶対ギリシャに勝たなアカン

夜のテレビ番組に「明日絶対ギリシャに勝たなアカンSP」というのがあった。
これは無論、ワールドカップ日本チームへエールを贈る番組なのであろうが、このタイトルにはチョイト唖然とした。
タイトルがあまりにもお笑いチック。
実際、番組自体も、お笑いのタレントがお笑いをベースにして浮かれるように進んでいった。
そこには崖っぷちに追い込まれた悲壮感など、これっぽちもない。
おいおい、これではバラエティーのノリではナイカイ。
日本人がここまでプラス思考であったとは。

一方、どこの局か忘れてしまったが、ニュースで日本が対戦するギリシャ国内の現在の様子を放映していた。
ギリシャでは初戦でコロンビアに負けた時点で、トーンはすっかり落ちてしまい、国内は静かなもんだと。
サッカーに対する興味が急激に低下してしまったのである。
ここには、どうにもならないギリシャ経済の今日が影響しているとか。
日本とはエラク異なっているようだね。

どちらがどうとも言えないが、対照的な二つの国であった。






2014年6月18日水曜日

花山院

「大鏡」という古典に登場する人物には個性的な人物が多い。
現在行なっている授業の中にも「花山院」なる人物が出てくるのであるが、この花山院、登場する場面で、だいぶ趣きが変わってくる。

生徒たちが、以前学習したのは「花山院の出家」というやつで、そこでの「花山院」は、気が弱そうであり、黒幕「藤原兼家」の謀略により天皇の地位を下り、出家させられてしまうのである。

ところが、今回の「道長の豪胆」では、気弱さというよりも、道長たち三兄弟に肝試しの「無茶振り」を強要する、ちょっと変わった天皇として描かれるのである。
「大鏡」に記載されている世人の花山院に対する評価は、「内劣りの外めでた(私生活はおさあまらなかったが、政務はよくおさまった)」ということであるそうだが。

まあ、人間などというものは、すべからく多面性を持っているのでしょうがね。



2014年6月17日火曜日

影をば踏まで

三年生古典の授業では「大鏡」に入った。
教科書に掲載されているのは「道長の豪胆」という部分であるが、ここに登場する藤原道長、日本人には珍しいタイプである。

道長がまだ若いころ、父親の兼家が藤原公任を見て、道隆・道兼・道長の三兄弟に言う。
「公任は何故あのように何でも優れているのだろうか。わが子供が影さえ踏むことができないのが残念だ。」 
上の二人はそれを聞いて、恐れ入ってしまうのだが、道長はそんなことなど全く意に介していない様子で次のように啖呵をきるのである。
「影をば踏まで、面をやふまぬ。」
つまり、「オレは公任の影など踏まずに顔を踏みつけてやる。」である。
なんというビッグマウス。

実際、道長は公任よりはるかに出世して、顔を踏みつけることのできる地位となるのだから、これは有言実行なのだ。
すごいヤツだね。

(写真は富士のロゼシアターの近くにあったバラ公園のバラ。)




2014年6月16日月曜日

一億総評論家

昨日のサッカーの敗戦から一夜明けて、日本は皆評論家になってしまった感がある。
一億総評論家とでも言うのだろうか。
負けた原因を一生懸命分析して、結論を出そうとしているのだ。

負けた相手と、もう一度試合をするのなら、それも良い方法だが、次の試合相手は前とは異なるチームなのだ。
負けた原因を分析して一体何になるのだろう。

要は弱いから負けたのである。
それ以上でも、それ以下でもない。
勝負というのはそんなもんだ。

次は、死に物狂いの日本、これに期待するしかない。


2014年6月15日日曜日

コートジボワール戦

日本チームの初戦ということで、日本中はワールドカップで大騒ぎ。
残念ながら結果は1対2の負け。
この試合こそ、日本のもっとも重要な試合であると、位置付けられていた。
そこで負けてしまったのである。
これでほぼ日本のリーグ戦突破は不可能となった。
不可能という言い方は、ちょいと厳しいのかもしれんが、日本人の半分以上はたぶんそう思っているだろう。

正直に言うと、1対0と日本リードまま前半を終了した時点で、私は日本の負けを予想してしまった。
そして、悔しい思いをするのがいやなので、以後はテレビ観戦をやめてしまったのである。

何か変だったのだ。
リードしているのに勝てる気がまったくしない。
選手たちの不安そうな顔。
一体あれは何だったのだろう。


予想のとおり、後半にあっという間に2点を取られて負けてしまったのである。

サッカーの専門家ではないので、細かな分析などできないが、これがプレッシャーというやつなのだろうか。




2014年6月14日土曜日

外部模試

サッカーの試合なんてえのは、本当にやってみなければわからない。
今日のオランダ対スペインの試合など、その典型的な例だ。
まさか前回優勝のスペインが、1対5の大差で敗れるとは。

N西の三年生もいよいよ受験モードに突入である。
今日は三年生になって初めての外部模試、ワタシも今年初めての模試監督だ。
気温が30度を超す中、みんな頑張っているようだった。

三年生諸君、ここがスタートだね。




2014年6月13日金曜日

ワールドカップの開幕

いよいよサッカーワールドカップの開幕である。

世の中は結構大騒ぎ。
開幕戦はブラジル対クロアチアで、ここでちょっとだけトラブル。
クロアチアがおかした反則にPKが与えられたのだが、その審判の判定にクロアチア側が強く反発したのである。
反発は、試合終了後も監督の抗議として伝えられた。

普通であれば、ふーんそうか、で終わるのであるが、問題はそのPKの判定をした審判が、日本人であったということだ。
開幕戦は世界中が注目しているにちがいない。
だからこそ、日本のジャッジの質を問われる判定となるのだ。
私も繰り返されるそのシーンを、ジッーと目をこらして見たが、これはどちらと言えないような感じ。
ペナルティーエリアの中での反則なので、これは当然PKなのだが、見た感じはそれ程悪質でないような気もする。
うーん、難しいね。

(写真はN西体育祭でのムカデ競争。昨今のムカデ競争は、ハチマキやロープで足を縛ることなんかしないのだ。ムカデ専用の器具があるのです。)

2014年6月12日木曜日

地獄の門


「地獄の門」である。
このブロンズ彫刻は上野の西洋美術館の前庭に設置されている。
先日、「バルテュス展」に行った際、西洋美術館の前を通り、ちょっと気になったので写真におさめてみたのである。
(この彫刻は美術館に入館しなくても見ることが出来るのです。)
この彫刻、無料のためか、修学旅行中の中学生も多くやって来て、ああだ、こうだと一生懸命、研修?をしていた。
静岡の県立美術館にも同じものはあるが、やはりこの門は野外に置かれていた方が様になるような気がする。

モチーフは、13世紀ー14世紀イタリア詩人、ダンテ・アリギエーリの叙事詩「神曲」に登場する「地獄への入り口の門」であるそうだ。


「神曲」地獄篇は、作者にして主人公のダンテが古代ローマ詩人のウェルギリウスに導かれ、地獄を巡るという内容で、「地獄の門」は、この入り口にかかる門であり、地獄篇の第3歌の冒頭は、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の銘文があり、深い絶望を表す表現として知られている。

さて、この門の彫刻は、フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの作品であるが、彼はこの門の中央上部で「地獄の門」をのぞき込む男を、一つの単体の彫刻として発表した。

これが所謂「考える人」である。(写真右)
はじめこの像は「詩想を練るダンテ」と名付けられたが、発表する時には「詩人」となった。
その姿は、地獄の中をのぞき込み、苦悩している姿であり、ダンテを表しているとも、当時問題を抱えていたロダン自身を表しているとも言われている。

2014年6月11日水曜日

「回鍋肉」のコマーシャル

最近、気になるコマーシャル。
味の素の「回鍋肉」。

「食欲全開」一家の「あつあつ夫婦篇」なのだそうだ。
お母さんがお父さんに、「あーん」をして食べさせてあげるシーンが、今回の眼目であるようだが、それにしても娘役の花ちゃんの演技は素晴らしい。
女優だから当然と言えば当然なのだろうが、台詞のない演技を「目と口」でしっかり表現しているのだ。

花ちゃん、女優「杉咲花」は1997年10月生まれ、というから現在は16歳。
末恐ろしい役者だね。

2014年6月10日火曜日

バルテュス

学校祭の代休を利用して、上野の美術館まで出かける。
見たい展覧会がふたつ。
「バルテュス展(東京都美術館)」と「法隆寺展(東京芸術大学美術館)」である。
しかしながら、ふたつも見ては草臥れる。
どちらかひとつ選ばねば、ということで現地で思案。
結局「バルテュス展」を見ることにした。

バルテュス、本名をバルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ。
ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめたこの画家、他にも「称賛と誤解だらけ」の画家とか、「ピカソが認めた孤高」の画家などという形容もある。
(評論家?などと言うのは、随分かっこをつけた言い方をするもんだね。私だったら、「小さい頃からチョット危ない画家」とでも言うんだが。)




ポーランド貴族の血を引く父と画家であった母、パリで生まれた彼は、画家や詩人達の集まる芸術的な環境に育ち、早くから卓越した才能を示し、11歳にして「ミツ」という猫の物語を挿絵付きで制作した。
この時以来、猫に同一化したバルテュスは自分を「猫たちの王」と呼ぶようになった。

また、猫と並んで彼のモチーフとなったのが、ポスターの絵で代表される少女である。
写真のポスター「夢みるテレーザ」では、無垢から性の目覚めへの過渡期を描き出している。

私的には「チョット危ない画家」なのだが、そこがバルテュスのもっとも大きな魅力でもある。
世の中に、少女の「危うい美」というものが存在するならば、まさにその典型的な表現者がバルテュスなのである。





2014年6月9日月曜日

瞬発力

N西では学校祭「体育の部」。
天気予報とは違って、実に良い天気。
いやいや、良い天気どころではなかった。
夏の暑さに近い気温であった。

まあ、雨がショボショボ降る天気に比べたら、こちらの方が百倍いいがね。

N西での「体育祭」も三回目となる。
何回撮っても面白いのは、徒競走のスタートである。
やはり若人の瞬発力には、恐れ入ってしまう。
筋肉もまだ柔らかくて、どのような動きにも対応して行くのだろうね。


2014年6月8日日曜日

シャビとイニエスタ

先週に続き、NHK「ミラクルボディー」を見た。

今夜もサッカー選手の「ミラクルボディー」である。
前回のワールドカップで優勝したスペインの「シャビ」
と「イニエスタ」がその主役。

両選手とも身長が170センチという。
この身体は日本人選手の中においても小柄だ。
それが何故「ミラクルボディー」かというと、ミラクルはその脳にあるとか。

まず、「シャビ」であるが、彼は突出した「大脳基底核」を持つという。「大脳基底核」は、過去のデータを素早く認識して、その中から瞬時にもっとも良い選択を実行するそうだ。
つまり、身体のスピードよりも脳のスピードが重要なのだと。

そして、「イニエスタ」。
「イニエスタ」の脳の特徴は、瞬間的想像力。
その卓越したドリブルは、瞬時にどこを抜いて行くのかを判断する。さらに彼のドリブルは、身体の重心をあまり変化させずに相手を抜き去る。
重心の変化がないので、相手も左右どちらに行くのかが分からない。このドリブルによって相手を抜き去るのだと。


スポーツは頭でするものとは思っていたが、ここまでとは。
うーん、驚いた。


2014年6月7日土曜日

セロニアス・モンク


ジャケットの絵はジャズピアニスト「セロニアス・モンク」である。          何だか分からぬが、パイロットのイデタチである。                 アルバム名は「ソロ・モンク」。                           この演奏は「スライド奏法」だという。  「スライド奏法」とは、「広げる奏法」、定型ビートでリズムが刻まれる、一定の速度で演奏が流れていくので、特有の「間」が出来る。けっして流暢ではないが、モンク独特の流れが出来ていくのだ。                                          今日のN西は学校祭・文化の部であった。芸術科の演奏は、やはり凄い。文字通り「芸」だし、「術」である。彼らの演奏に触発されて、家に帰ってから聴いたのが「ソロ・モンク」であった。 









2014年6月6日金曜日

カリギュラ効果

昨日の「ベイカーベイカーパラドクス」と共に取り上げていた「知っているようで知らないこと」が「カリギュラ効果」である。

禁止されると、かえって余計にその行為をやってみたくなる真理のこと。
「鶴の恩返し」などがそうであろうか。
「けっして見てはいけません」といわれたが、老妻がとうとう覗いてしまうという例の話。

語源は、ローマ帝国の皇帝「カリギュラ」をモデルにしたアメリカ映画の「カリギュラ」が、過激な内容のため、一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題をつかんだことによるという。
この映画はローマ皇帝の中で、もっとも暗愚、と言われた「カリギュラ」の放蕩と残虐さを描いたものである。

そうだよな。
人間ってえのは、ダメって言われると、かえってやりたくなるんだよな。


2014年6月5日木曜日

ベイカーベイカーパラドクス

先日の深夜番組において「ベイカーベイカーパラドクス」のことが話題になっていた。

「ベイカーベイカーパラドクス」とは、私なんぞ、しょっちゅう経験している心理現象で、「ある人物を思い浮かべた時に、その人の容姿や職業や人柄は思い出せるのだが、肝心な名前が思い出せない」現象だという。

つまり、「思い出したい事の周辺は次々に想起されるが、肝心な事が思い出せない。」
これが「ベイカーベイカーパラドクス」。

その由来は、「その人の職業がパン屋(baker)というところまでは思い出せるのに、その人の名がベイカーだということが思いだせない」というジョークからきているのだそうだ。

人間の頭の中にある知識というのは、いい加減に作られているのではなく、上位概念と下位概念から出来上がっており、「人間」「学生」「生物」の単語であれば、「人間」は「学生」の上位概念であり、「生物」の下位概念である。
このように、全ての概念は、同じレベルにあるのではなく上位概念と下位概念が相対的に位置している。
このルールに従うと、「個人の名」というのは、他の概念とは極めて結び付けにくい。
よって、「個人名」を想起することは、かなりの努力が必要なのであると。

うーん、安心したぞ。
私が生徒の名前を覚えられないのは、加齢だけの問題ではないのだぞ。






2014年6月4日水曜日

世界で活躍する女性。

所ジョージの番組を今週も見てしまった。
今夜は国際的に活躍している女性を取り上げていた。
ひとりは現在OECD職員として活躍している元モデルの女性、村上友紀さん。
ウィキペディアでは次のように書かれている。

村上友紀 1978年生まれ。青山学院大学卒業後、アメリカ留学。ハーバード大学大学院を修了後、世界銀行コンサルタントを経て現在は OECD(経済協力開発機構)で 国際医療と教育の研究分野で活躍・・・実は、CanCam専属モデルとして活躍していた経験もある!イタリア人と結婚、一児のママでもある。



二人目がアリス=紗良・オットさん。
今売り出し中のピアニストであるという。
村上さんは父親がドイツ人、母親が日本人というハーフである。

アリス紗良オット(アリス=さら・オット、Alice-Sara Ott、1988年8月 - )は、ドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト。主にドイツ語圏を中心とした地域におけるコンクールの優勝経験をもつ。オーストリアのザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽大学でカール=ハインツ・ケマリンクに師事。

せk

2014年6月3日火曜日

身近なアレの正式名称

昨夜はまた「月曜から夜更かし」を観てしまった。
その中のお題で「身近なアレの正式名称を調べてみた件」というものがあった。
これがなかなか面白い。

例えば、靴下を買った時についている、靴下を留めている金具、あれは「ソクパス」という名がついているそうだ。
次に、年末の福引などで使用される手で回す抽選道具、この正式名称は「新井式回転抽選器」。昭和初期に帽子屋の「新井さん」が発明したので、この名がついたという。
おおー、そうであったか。
さらに、みかんの皮をむいた時の白いすじのようなもの、この正式名称を「アルベド」。
ポリフェノールを多量に含むのだそうだ。

まだまだ世の中、知っていそうで知らないものが沢山あるね。

2014年6月2日月曜日

コクリコ

九州地方では梅雨入りしたそうである。
こちらでは今のところ、真夏の気温を記録しているが、九州の後にはマチガイなくこちらも入梅となるであろう。

ポピー、雛罌粟(ひなげし)、虞美人草、コクリコ。
多くの呼び名のある花である。
さらに、この花は多くの文学にも登場する花でもあるのだ。

宮沢賢治の「ひのきと雛罌粟」
夏目漱石「虞美人草」
そして与謝野晶子の短歌に登場する「コクリコ」

「ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)」

与謝野晶子の短歌は強烈だ。

「ああ美しい五月、フランスの野は一面真紅の雛罌粟が風に揺れています。それを分け入っていくあなたも私も、たちまち火のような紅い雛罌粟になってしまいそうです。」

日本に十二人の子供を残して、夫鉄幹の後を追いかけてフランスまでやって来てしまう情熱、なんという女性だろう。

2014年6月1日日曜日

ネイマール

NHK「ミラクルボディー」という番組を見る。
今回は、サッカーのブラジル代表「ネイマール」を取り挙げていた。
現代科学の粋を集めた特殊なカメラによって、その肉体を解剖するといった趣向である。

この番組では「ネイマール」の特に卓越している点を二点示した。

まず、「ドリブル」。
「ネイマール」のドリブルを止めるのは至難の業だという。
その理由は「脳」の左、つまり複雑な動きを司る「左脳」がエキスパート脳なのだそうだ。
つまり、他人には予測不可能な動きを、瞬時に判断し、実行に移すのだと。

そして、もうひとつが「シュート」。
これについては、膝の動きを挙げていた。
普通の選手は膝を固定してシュートを打つのだが、「ネイマール」は鞭のように、膝がしなるような感じでシュートを打つという。
これは、シュートの方向をキーパーにわかりにくくさせる効果があるそうだ。
さらに彼の足は、ボールが離れる瞬間までボールにくっついている。
これにより、シュートスピードの初速と終速がほとんど変わらないのだそうだ。
それだけ強烈なシュートなのだろう。

ブラジルには凄い選手がいるもんだね。

(写真は近所の畑で見かけたポピー。)