2012年4月23日月曜日

平清盛

NHKの大河ドラマ「平清盛」が不評らしい。視聴率が10パーセントちょっということで、過去最低に近い数字なのだそうだが、その理由が私には納得がいかない。主な理由は「画面が暗くきたなく、ほこりっぽいのと、平清盛というあまり世間で評判のよくなかった人物を主人公にしている。」とのこと。
 何故なんだろう。画面が暗いのは、平安時代の家の中を忠実に表現したのだし、平清盛が悪人だというのもむちゃくちゃな話である。歴史というのは常に勝利した側によって書かれてしまうので、こんなことになるのだろうが、よく考えてみれば、源氏の頼朝なんぞは、兄弟でも平気で殺してしまう恐ろしい男であるのに、清盛の方は家族や知人をとても大事にしていたふしがある。歴史というのは怖いものだ。
 私が中学・高校時代に夢中になっていた作家に、山本周五郎という作家がいる。この作家は人間の本当の姿を描くことをポリシーとした作家だと私は思っている。彼が主人公とする人物は、決して正義の味方ではなかった。世間では所謂、悪人と言われていた人物であった。「栄華物語」の田沼意次だとか、「樅の木は残った」の原田甲斐、また「正雪記」の由井正雪などである。
 思うのは勝手だが、世間の評判というものほどあてにならないものは、ないのではないか。

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