2012年4月8日日曜日

パレルモ・シューティング

ヴィム・ヴェンダースの「パレルモ・シューティング」をレンタル屋からDVDを借りて来て観た。ヴェンダースは私の好きな映画監督の一人で、有名な作品としては「パリ・テキサス」とか「ベルリン天使の歌」などがある。今回も「監督借り」であったが、やはりヴェンダースは裏切らなかった。なんと言ってもワンシーン、ワンシーンのカットが美しいのだ。どのシーンをとっても絵になるカットなのである。ストーリーは、売れっ子のドイツ人写真家が死に神と出会うことを中心に展開する。すべてにおいて満たされている彼が興味を持ったイタリアのシチリア島にあるパレルモに出かける。そこでは死に神に命をねらわれたり、イタリア人の美女と巡り会ったり、いろいろな事件が起こるといった案配だ。愛・生・死といった言葉がテーマになっているのだが、「デジタルは実在を保証しない。好き勝手に手を加えられる。すべてが混乱し、いい加減なものになり本質は失われる。」と言う死に神役のデニス・ホッパーがたまらない。デニス・ホッパーと言えば「イージー・ライダー」で一躍有名になった役者だが、死に神役で、実にいい味を出している。この作品出演後、彼は亡くなってしまったが素晴らしい役者であることはまちがいない。他にも妊娠中のミラ・ジョボビッチが、そのままモデルとしてのミラ・ジョボビッチで出演しているし、ルー・リードというロック・シンガーが音楽を担当したりしている。時間があれば是非観て欲しい作品だ。

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