2012年4月9日月曜日

続パレルモ・シューティング

昨日に続いて、ヴィム・ヴェンダースの「パレルモ・シューティング」である。彼の表現したかったこと「デジタル」についての反発。デジタルの世界によって、多くの人が苦しんでいる「現実の喪失」また「オリジナル」と「フェイク」の差に対する疑問。
 パソコンを使ってブログなるものを書いている私に、こんなことを言う資格はないのだが、確かに「デジタル」は多くの人を苦しめているケースがある。それは、年金問題で明らかになった。現実に存在していた記録がパソコンのキーひとつで変わってしまったり、失われてしまったりするのだ。あるいは、最近よく騒がれている「個人情報の流出」などもそうなのかも知れぬ。私個人の些末なことで言えば、インターネットで必要な、パスワードであるとかIDであるとか、それを忘れてしまうと、二進も三進も行かなくなることである。暗証番号さえ知っていれば、「オリジナル」と「フェイク」に差がなくなって、オレはオレであるのにオレでなくなってしまうのだ。朝の第一番目にする仕事がパソコンを立ち上げることなんて、ああ、いやじゃいやじゃ。

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