2020年1月4日土曜日

「晴れ」と「褻(け)」

今晩のテレビ番組で(最近引きこもりを続けているせいかブログネタをテレビ番組に頼ってしまうのです)、「晴れと褻(け)」について放送していた。

「晴れ」とは「晴れ着」の「晴れ」である。
「晴れの日」に着るから「晴れ着」、例えば成人式であるとか結婚式などに女性が着る服を「晴れ着」という。
「晴れの日」とは特別な日のことである。
それに対して「褻」とは普段のこと。
「褻の日」とは普段の日のことである。

さて、では「褻」とは何か?
番組ではそこまで触れていなかったので、自分で調べてみた。

昨日に続いてまず「広辞苑」


褻 (け)
〔音〕セツ (漢音)
〔訓〕け
〔意味〕
①着なれた肌着・衣服。ふだん着。転じて、ふだん。日常。け。
「褻衣」「褻(け)にも晴れにも」(ふだんでも晴れの場でも)

他の辞書で調べると
①「日(ひ)」の複数を表す上代語。二日以上の日。日々
(ひび)、日かず。
②(「朝にけに」の形で)日ごと。毎日。
とある。
なるほど、「日(ひ)」の複数が「褻(け)」なのか、複数なので日常ということになるのですな。
また、「広辞苑」には①の意外にも次のような意味も書かれていた。
②「褻」とは、けがれる。けがらわしい。

「猥褻(わいせつ)」の「せつ」である。
「猥」には「乱れる」・「崩す」の意があるので両方合わせると「乱れてけがらわしい」ことが「猥褻(わいせつ)」なのですね。




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