2019年6月15日土曜日

たふ

今講義している古文の中に、「その道にたへたる人々を乗せさせ給ひしに」の部分が出てくる。

「たへたる」の「たへ」は「たふ」という動詞の連用形であり、「たふ」は「苦痛や困難などに対抗する」意を持つ。
漢字で表現すれば「耐う」や「堪う」となるだろう。
しかしながら、文には「その道にたへたる人々」とあり、「その道に耐えた人々」ではどうもしっくりいかない。

実は、ここでの「たふ」の意は「優れた」であり、それは「十分に能力のある」意となる。
つまり「道」=「和歌や漢詩や管弦の道」の厳しさに「耐えた人々」が、「優れている」の評判を手に入れることができるのだろう。
いつの時代でも、こうなのでしょうがね。


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