2018年10月16日火曜日

「後ろ姿」

先週の水曜日(10日)にケーブルテレビのの取材があって、写真展に関するインタヴューを受けたのであるが、その放映が今日であった。
しかしながら、我が家にはケーブルテレビを見る手段はなく、またストリーミング放送がスマホで見ることができるそうなんだが、それもアイホンなければダメだという。
まあ、しょうがないかということで、諦めた次第。
ただ、帰りがけに二年生の優しい生徒がやってきて、(彼の家ではケーブル放送を見ることができるそうだ)ワタシの代わりに放送を見て、感想を後日語ってくれることになった。
うーん、持つべきは優しい生徒である。

さあ、今日は「後ろ姿」である。
この三点の写真は何れもN東時代に写したもの。


「後ろ姿」



種田山頭火の代表作に、「自嘲」という前置きがあって、『うしろすがたの しぐれてゆくか』の句がある。
「冬の寒い日も托鉢は続く。毎日修行を続ける身でありながら、ときどき脱線して俳句仲間らに迷惑をかけ続ける自分を情けなく思う」

の意である。
時雨(しぐれ)の中で、その思いはいや強くなり、その自分の後ろ姿が、時雨の中に少しずつ埋もれていきそうなのを、黙ってみつめているもう一人の自分がいるのであろう。

「後ろ姿」は、自分で見ることはできないが、自分の命をはかるバロメーターのようなものであろう。

若者たちの、ナント生命力あふれた「後ろ姿」だろうか。





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