2017年3月14日火曜日

ヒエロニムス・ボス

今日の朝刊に16世紀の画壇に一大旋風を巻き起こした

ヒエロニムス・ボスのことが載っていた。

ネーデルランド(オランダ)出身のボスは、多くの謎に包まれた画家であり、当時ヨーロッパ各地の王侯貴族からの依頼に応じ、多くの作品を制作した。
しかし、ほとんどの作品が16世紀の宗教改革運動で、偶像破壊のあおりを受けて紛失し、現在はわずか30点ほどの作品が残されているのみという。

聖書に基づく寓話を絵にした作品が多いが、その特徴はシュルレアリスムを思わせる幻想的で怪異な作風である。(うーん、本当にシュールだ。)

右の絵は「快楽の園」といわれる三枚のパネルからなる三連祭壇画(ブログの絵は一番右の絵)で、左にはキリストの姿とった神が、アダムにイブを娶らせている「エデンの園」、中央には現世と考えられる裸の無数の男女が快楽にひたっている様の「快楽の園」。
そして、右には胴体が卵の殻になっている男。
さらに人間を丸飲みにしてはすぐに排泄してしまう怪鳥等が描かれている地獄。

この三連画の主題については、様々な解釈があり、中央のパネルが好色の罪を表し、その罪犯した者が右のパネルの地獄図で罰せられるというのが、一般的な説であるという。

時代は16世紀なので、日本では戦国時代。
ヨーロッパではこんな絵が描かれていたんだね。






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