2013年11月13日水曜日

打つ

昨日、蕎麦打ちのことについて書いたのであるが、よく考えてみると、「蕎麦」は何故「打つ」というのだろう?
蕎麦を作る過程において、「打つ」場面はないような気がする。
そば粉に水を入れ捏ねて玉を作る。
玉が出来たならば、その玉をひたすら平に延ばす。
平たくなったところで、それを重ねて包丁で切る。
一体どの過程で「打つ」動作がはいるのだろう?

さあ、そこで辞書を引いてみた。

どひゃー。
こんなに意味があったのだ。
意味は当然2のイであるが、「打つ」の意味の何と多いことか。
これはもう降参である。
後日、やる気が出てきたならば、この「打つ」について、もうチョイと調べてみることにしよう。


う・つ 【打つ】
 
[動タ五(四)]
 物を他の物に向けて強く当てる。
たたく。ぶつ。「平手で―・つ」「滝に―・たれる」
勢いよくぶつける。「後頭部を強く―・つ」
たたいて鳴らす。打ち合わせて、音を立てる。「柱時計が一二時を―・った」「太鼓を―・つ」
たたいて移動させる。当てて飛ばす。「ホームランを―・つ」
強く刺激する。「鼻を―・つ消毒薬のにおい」
心に強い感動を与える。「雄渾(ゆうこん)な筆致が読者を―・つ」
 (1のようにして)物事をしたり、物を作ったりする。
(くわ)などで耕す。「田を―・つ」
たたいて、平たくのばしたり、鍛えたりして作る。「そばを―・つ「箔(はく)を―・つ」「太刀を―・つ」
キーをたたいて信号を送る。発信する。また、印字する。「電報を―・つ」「タイプを―・つ」「携帯メールを―・つ」
布・綿・わらなどをたたいて、つやを出したり、やわらかくしたりする。「わらを―・つ」

広がるように投げる。「投網を―・つ」
まいて散らす。まきかける。「庭に水を―・つ」
目標めがけて投げる。「つぶてを―・つ」
 (1のようにして)しっかりと取り付ける。
たたいて、中へ入れ込む。「くいを―・つ」「梁(やな)を―・つ」
さし入れる。突きさす。「鍼(はり)を―・つ」「注射を―・つ」
付け留めて高く掲げる。「高札を―・つ」
しるしをつける。「目盛りを―・つ」「読点を―・つ」
しっかりと全体に張る。「掛け軸の裏を―・つ」
ひも・糸などを組み合わせて、よる。「緒を―・つ」
縄で縛る。縄をかける。「縄を―・たれた罪人」
 ある事を行う。
相撲・芝居などの興行をする。「芝居を―・つ」
碁・ばくちなど、勝負事をする。「ばくちを―・つ」
手段・方策を施す。「ストを―・つ」「手金を―・つ」「逃げを―・つ」
そのような動作をする。「寝返りを―・つ」
 動きが規則正しく繰り返される。「磯―・つ波」「脈―・つ」
 火打ち石を強くぶつけて火をだす。「をりをりに―・ちて焚(た)く火の煙あらば心ざす香をしのべとぞ思ふ」〈貫之集
 《鞭(むち)でたたくところから》馬を走らせる。「佐々木判官時信は一里計(ばか)り引きさがりて、三百余騎にて―・ちけるが」〈太平記・九〉
 幕などを張る。「生田の川のつらに、女、平張(ひらば)りを―・ちてゐにけり」〈大和・一四七〉



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