2012年8月31日金曜日

「面白い、つまらない」による価値判断



八月二十五日の朝日新聞朝刊に面白い記事があった。
「オウムは終わったのか」という見出しで、僧侶と評論家がそれぞれ意見を述べているのであるが、僧侶の小池龍之介氏(1978年生まれであるので、まだ若い僧侶である。)
の意見が面白い。
 まず、「宗教とは何か。」について次のように述べる。
宗教は「負けている人」の逆転勝ちしたいという欲望をかきたてるところがある。例えば、世の中に違和感を抱く人。「かけがえのないあなた」という甘いメッセージと「ちっぽけな自分」という現実との落差に苦しむ人。
自分の価値が見出せず、敗北者の気分になっている人。
そうした人たちも、世界観を転換することで「勝利者」になれると。
 さらに僧侶は続ける。
人間には「正しい、正しくない」という価値判断のほかに
「面白い、つまらない」という価値判断がある。
想像を絶するようなファンタジー(幻想)は、正しいかどうかを超えて「すごい!」となる。
そして、それが事後的に「正しい」となるのである。
 うーん、なかなか鋭い意見だ。

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