2019年10月23日水曜日

蜘蛛のふるまひ(名詞)

先週も今週も水曜テニス。
台風やら真夏日やら、この毎日が怪しい天候の中で、水曜日は奇跡的に晴れ、先週も今週もテニス日和であった。

さて、写真の方は「蜘蛛の振る舞い」。
意味はあとで説明するが、この三点の写真は色の魅力で展示することにした。
青と黒、グレーと黒、そしてグリーンと黒の組み合わせである。


「蜘蛛のふるまひ(名詞)」

蜘蛛の振る舞い。



○わが背子(せこ)が 来べき宵なり        

ささがにの 蜘蛛のふるまひ かねてしるしも 

(古今集 墨滅)


今夜は私の夫が訪ねてくるはずの宵である。蜘蛛が  巣を作る動作が前もって顕著であるなあ。



*「ささがにの」は「蜘蛛」にかかる枕詞



古語には「蜘蛛のふるまひ」という言葉がある。
これは蜘蛛が巣を作る動作であり、また恋人が訪ねてくる前触れと信じられていた。
現代では、人間からあまり好かれない蜘蛛が、かつては恋愛における大事なファクターとなっていたのである。









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