2019年10月21日月曜日

すかす(動詞)

さて、「ネタバレ」を恐れて(そんなエラそうに言うこともないだろうが)、中断していた今回の写真展の解説を再開したいと思う。

今回の写真展のテーマは「古語を写真に」とした、そして二つ目の古語が「すかす」である。
現代語では「すかす」は「透かして見る」の意味で使用する例が多いように思うが、古文では「賺す」と書く「だます・あざむく」の用例が多いような気がする。
写真の横には次のような説明文を添えた。



「すかす(動詞)」

・透かす 透けて見えるようにする。

・賺す  だます、あざむく



○ 二藍(ふたあゐ)の指貫、直衣、浅葱の帷子(かたびら)どもぞ透かしたまへる。   (枕草子  三十五段)

赤紫色の指貫(袴)、直衣(上着)の姿で、薄青色の帷子(裏を付けないひとえの衣)などを透けて見えるようにしていらっしゃる。



写真は御殿場の秩父宮記念公園で撮った「秋明菊(シュウメイギク)」である。


「すかす」は「透かす」と「賺す」の二通りの意味を持っている。写真の「秋明菊」は勿論「透かす」イメージで撮ったのだが、だます方の「賺す」でもフィットしているような気がする。


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