2016年7月19日火曜日

美空ひばりという歌手

昨日、一昨日に比べると大部過ごしやすい夜である。
気温自体は、さほど違いはないのだが、湿度の差であるのだろうか。

夕刊に面白い記事があった。
ジャズクラリネット奏者の北村英治が、歌手美空ひばりのことを書いているのだが、この記事により美空ひばりが如何にすごい歌手であったかを垣間見ることができる。
以下、その記事を引用してみる。

終戦後、まだ占領下だった沖縄の「美空ひばり」公演に、伴奏でついて行った時、ジュリー・ロンドンが歌う「クライ・ミー・ア・リバー」のレコードを買ってきて、楽屋で聴いていた。
するとそこに、ひばりがやって来て「何これ、いいわね、ちょっと貸して」と言ってレコードを持っていってしまった。
そして、翌日のリハーサルで「あの歌を歌うから伴奏して」と急に言い出した。
音をとるのが大変で、みんな真っ青になって演奏。
ところが演奏が終わると、アメリカの将校が来て、「すごい歌を聴いた。あんなに歌える日本人がいるのか。発音も素晴らしかった」と。
「彼女は英語が分からないよ」と、通訳すると「ウソだ、からかうな」と怒ってしまった。
実際ひばりは、英語などまったくできなかったのだ。
「レコードを一晩聴いただけで歌ったんだ」と説明しても、将校はまったく信じてくれなかった。

うーん、やはり美空ひばりってえのは、好きか嫌いかは別として、過去最高の歌手なんだろうね。


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