2012年3月28日水曜日

ドルフィーのこと

エリック・ドルフィーと言う、ちょっと玄人うけするアルトサックス吹き(サックス以外にも、フルートとかバスクラリネットも吹く。)がいる。私の好きなジャズプレイヤーの一人であるのだが、このドルフィーの残した言葉はいつまでも私の心に沁みている。
When you hear music, after it is gone in the air.You can never capture it again. 「音(音楽)というものは、それを聴き終えると空中に消えてしまう、そして二度と捕まえることはできない。」
 これはアルバム「ラストデイト」(このアルバムは文字通りドルフィー最後の演奏であり、この演奏の後まもなくドルフィーは亡くなっている。)の中で、ドルフィーが実際にしゃべっている言葉であるのだが、実に含蓄のある言葉だ。生の演奏は一度きりであり、二度同じ演奏を聴くことはできない。人間の生き方もこれと同様、今生きている時間というものは二度と取り戻すことはできないだろう。だからこそ、人間はその一瞬一瞬を大事に生きるのだ。(何だか学校の先生みたいなことを言うね。)

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