2012年3月11日日曜日

にぎり寿司は直接手で食べようぜ。

昨日、寿司懐石の話をしたのだが、懐石のメイン「にぎり寿司」がでてきた折に、まわりの先生に「寿司は箸でなく直接直接手でたべようぜ。」と勧めた。理由はいくつかあるのだが、例えばトロなどを食べるとき、箸を使うと具を下にして食べることができないからだ。志賀直哉の「小僧の神様」という小説に寿司を食べる場面があって、そこで「寿司の食べ方」が説明されている。それによると「寿司というのは舌で魚を味わう」のだそうだ。そのためには、具である魚のほうを下にして食べなければならない。これが通人の食べ方なのだ。また巻物なども手で直接持って、海苔の感触を確かめながら、食べるのがベストであろう。

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