2020年12月24日木曜日

Say It

クリスマス前後になるといつも聴いている(なんとなくクリスマスにふさわしい気がして)ジャズアルバムがある。それは、ジョン・コルトレーン(サックス奏者)の「バラード」だ。この中の「セイ・イット」という曲は、おそらくジャズを聴かない人も一度は耳にしているだろう。

ジョン・コルトレーンは、主に激しい一面の演奏(ソプラノサックスで吹く「マイ・フェイバリット・シングス」などで代表される)が評価されてきた。

以下、ウィキペディアから少し引用してみる。音楽評論家のアイラ・ギトラーは、切れ目なく続くサックスの音を「シーツ・オブ・サウンド」と形容し、1950年代末期にコルトレーンがモード・ジャズの領域に進むと、更に激しさは増していった。しかしコルトレーンは、デビュー当時からバラードも好んで演奏し、その最高傑作が「バラード」ある。コルトレーンの作品としては異色作だが、情感のこもった優しい演奏で(ライナーノーツにはリリシズムあふれるとある)、今もジャズを聴き始めたばかりのリスナーに薦められることが多い。本作に関してしばしば伝えられるエピソードは、「サックスのマウスピースの調子が悪く、速いフレーズを弾けなかったため、苦肉の策としてバラード・アルバムを作った」というものであるが、実際のところは、プロデューサーのボブ・シールが、よりファン層を広げるために着想したようである。

さて、この曲はあまりにも有名な曲であるのだが、このコルトレーンの演奏以外にはほとんど聴いたことがない。もし、コルトレーンが演奏していなかったら、おそらく世の中には知られることのなかった曲だろう、誠に持ってこれは謎だ。

因みに、「セイ・イット」部分の歌詞は次のようになる。

言っておくれ、何度も何度も繰り返して、
何度も何度も繰り返して。
君が僕のものだといつまでも言っておくれ。

もし、興味がわいた方は、ジョン・コルトレーン「セイ・イット」で、是非ユーチューブ検索をしてみてクダサレ。



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