2020年12月1日火曜日

「シカとする」

T高で三年生の教室に行くと、面白い本(タイトルは失念してしまったが、外国人に日本語を教えている日本語の講師が書いているもの)が目についたので、ついつい読んでしまった。

この本は、日本人でも「実は分かっていなかった語」を抜き出して、面白おかしく説明する、こんな按排の本であった。

例えば「シカとする」とは、任侠用語であり、花札の鹿と紅葉が描かれている札(上の真ん中の札)のことなのだそうだ。この札の中の鹿はソッポをむいており、さらにこの札は十点だという。つまり「シカと」とは「鹿十」であり、ソッポを向いて無視することが、「シカとする」となる。

他にも「ピカ一」は、花札の中では「光もの(たぶん、山に月とか松に鶴が描かれているもの)」が、際立って点が高い(二十点)ことから「群を抜いていること」を「ピカ一」と言うようになったのだとか。

フーン、なるほどね。

 

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