2018年4月24日火曜日

玉松操

たぶん、日本史の授業などでは登場してこないが、日本の歴史に大きな影響を与えたたと思われる人物がいる。
司馬遼太郎という作家は、そういう人物にスポットを与えるのが好きだ。

彼の短編「加茂の水」には、五百円札でお馴染みの岩倉具視の謀友、玉松操(たままつみさお)が登場。
玉松操というのは、幕末の鳥羽伏見の戦いにおいて威力を発揮する「錦旗(きんき)」=「にしきのみはた」を考案した人物である。
まあ、言ってみれば幕府軍が敗走するキッカケとなるアイテムを作り出したのだ。
その後、玉松は新政府に不満を持ち、野に下ることになるが、多少我慢していれば当然日本史の教科書に登場していたことだろう。

歴史なんてえものは、そんなもんだ。



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