2018年4月14日土曜日

ソメイヨシノ

朝の情報番組を見ていると。
「桜の花は何故一斉に咲くのか?」
というクイズが出されていた。
考えてみれば、なるほど、地域差はあっても同じところの桜の花は、同じ時期に一斉に咲き、そして散って行く。
今まで意識していなかったが、不思議と言えば不思議である。

さて、番組の解答はこうである。
一斉に咲く桜は、「ソメイヨシノ」であり、この桜は一本の桜の樹から始まった「クローン」だから。

遺伝子研究の結果、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とするクローンであることが判明しているそうである。
従って全国に広がっている「ソメイヨシノ」なる桜は、元を探すと一本の桜の樹にたどり着くのである。

では何故一斉に咲く桜を「ソメイヨシノ」と言うのか?
「ソメイヨシノ」は、江戸から明治初期に、江戸の染井村に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された。初めサクラの名所として古来名高く西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが、藤野寄命による上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり(1900年)、この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したということである。

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