2015年11月29日日曜日

気ぶっせい

朝刊に掲載されている新聞小説、夏目漱石の「門」を読んでいて、気になる言葉を発見した。
「御米(およね・・・主人公宗助の妻)は、小六(主人公の弟)と差し向かいに膳に着くときのこの気ぶっせいな心持ちが、何時になったら消えるだろうと、心の中でひそかに疑った。」

「気ぶっせいな心持ち」とは何だ?
なんとなく感覚的には分かる。
義理の弟と、差し向かいで食事をしている主人公の妻の気持ちなのだから。

そこで国語事典で意味を調べてみる。
事典には極簡単に載っていた。
「気ぶっせい=気づまり」
予想通り、気詰まりな様子である。

形容動詞「気塞い(きぶさい)」の音変化だという。
考えてみれば簡単なことだが、「気ぶっせい」には何か親しみを感じる。



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