2014年9月16日火曜日

あくがる

現在、三年生の古典の授業では「源氏物語・藤壺の里下がり」を講義している。
その中に、光源氏が藤壺の女御に心を奪われ、落ち着かない様子を表現した言葉、「あくがれ惑ひて」が出てくる。
「あくがる」は、心が体から離れていってしまう意である。
①浮かれ出る。
②魂が抜け出る。
③そわそわする。
④疎遠になる。
ここでは③。

さて、この「あくがる」、「あく」は場所の意。
「かる」は、離れて行く意の「離(か)る」。
つまり、魂が人体の本来収まっている場所から離れてしまうことが、「あくがる」である。
現代語では、「憧れる」という語がこの語だ。
好きな人ができて、ボーッとしてしまう状態などであろう。

なかなかセンスのある語だよね。


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