2013年12月23日月曜日

和風旅館の朝食

日本の朝ご飯。

和風旅館の朝ご飯には、そこはかとない(古語では「そはかとなし=理由がはっきりしない)」 色気がある。
色気と言ってはなんだが、要はカタチ・色・匂いが「食べてね」と懇願してくるのである。

洋風の朝食であれば、ハムエッグに野菜、主食にパンと、比較的品数は少なく、食事自体も短時間で終えてしまうような気がする。
そこには、懇願がほとんど表れてこない。

これに対して和食は品数が多い。
無論、旅館の朝食であるからそれは当然と言えば当然なのであるが、それにしても見事である。
写真の二品は、朝ご飯のメインたる「アジのひらき」と「湯豆腐」。

その他にも「卵焼き」「「塩から」「おから」「生野菜のサラダ」「みそ汁」、後は忘れてしまったが、それぞれのオカズが自己主張するのだ。
そして、懇願する。

それがきっと色気なのだろう。


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