2012年11月22日木曜日

舞姫

季節はすっかり冬らしくなってきた。
冬と言えば森鴎外の「舞姫」。
何の脈絡もないように思えるが、実はわたしにとって、三年生を担当している年であれば、冬を迎える時期に行う現代文の授業は、かなりの確率で「舞姫」ということになる。
 何故なら、ほとんどの教科書が、この作品を三年生の現代文に掲載している。そして、それは教科書の後半にある。
これが「冬に舞姫」の理由だ。
どの学校に転勤しても、それは同様である。
 次に、「舞姫」では、ドイツの寒い冬の描写がよく出てくる。なんてったって、道路の雀が凍え死んでしまうのだから。
これも、冬と言えば「舞姫」の理由だ。
 そして「舞姫」は長い。
その気になれば、二ヶ月間、これだけで過ごせる。
そのくらい長い作品である。
従って十月頃に始めても、終わるのが十二月にかかる頃になってしまう。
これは、もうひとつオマケの理由だ。

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