2012年11月18日日曜日

恐ろしい時代

週刊誌のコラムで、池田清彦という早稲田大学の教授がこんなことを言っていた。
それは、哲学者の鷲田清一が「近代化とは生活に必須なインフラを他者に任せていくプロセスのことだ。」と言ったことに関して意見を述べているのだが、
「我々の多くは、水も食糧もエネルギーもお金さえあれば、いくらでも手に入ると思っている。しかし、ひとたび、これらの供給システムに不調が起きて、金を出しても入手できないとなると、供給元に文句言う程度のことしかできない。」
 つまり、近代化というのは、自活可能性を奪われていくプロセスのことだと。
さらに、「我々は自己家畜化している。」とも言う。
確かにその通り、というしかないだろう。
明日から、自給自足の生活をしろと言われても、為す術はない。
水も電気も食糧もない状況で、我々は飢えていくのであろう。
恐ろしい時代が来ているのである。

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