2018年7月10日火曜日

藤田嗣治 本のしごと

長泉町にある「ビュッフェ美術館」まで出掛ける。
(「ビュッフェ美術館」とは、フランスの画家ベルナール・ビュッフェの絵を、今話題の?スルガ銀行が買い取って展示した、日本ではチョイト珍しい美術館なのです。)

今日は三時過ぎまで授業があったので、
多少の躊躇があったのだが、「本日はビュッフェ生誕記念日につき無料開放日」ということで、急いで出掛けたのである。

さて、「ビュッフェ美術館」では次のような企画展を同時に開催していた。

開館45周年記念展
没後50年 藤田嗣治 本のしごと
文字を装う絵の世界

解説
「2018(平成30)年は、藤田嗣治の没後50年にあたります。これを記念してベルナール・ビュフェ美術館では、藤田の画業の中でも挿絵を中心に紹介する展覧会を開催いたします。
フランスで画家としての地位を確立した藤田は、絵画だけでなく挿絵本の仕事にも積極的に取り組みました。ヨーロッパでは挿絵本の歴史は古く、書物としてだけでなく芸術作品としての価値も有していました。特に19世紀後半から20世紀にかけて、希少性の高い挿絵本は愛書家たちの収集対象となっていました。藤田がパリに渡った当時のヨーロッパは挿絵本の興隆の時代であり、ピカソやシャガールら芸術家たちが挿絵や装丁を手がけた本が次々と出版され、その人気は高まる一方でした。1919年、藤田嗣治は初めての挿絵本『詩数篇』を手がけ、1920年代には30冊以上の挿絵本がフランスで出版されました。すでに挿絵を手がけていた他の画家たちをも凌駕するこの仕事量は、当時のフランスでの藤田の人気を反映したものであると同時に、藤田自身が挿絵本の世界に魅せられていたことを物語っています。画家は生涯を通じて100冊を超える『本のしごと』に携わりました。」

藤田嗣治をまともに観るのは初めてであったのだが、彼が十代のころ友人に宛てた「絵手紙」が展示してあり、なかなか魅力的であった。
閉館までの時間が迫っていたので、じっくりとはいかなかったが、もう一度観てみたい作品群であった。

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