2017年9月9日土曜日

藤原為時のこと

昨日の土砂降りと異なり、今日は朝から快晴といった様の天気であった。
ただし、夏の暑さがぶり返して、気温の高い日でもあった。

先週に続いてN西での土曜講習。
1限だったからまだいいようなものの、これが4限だったらチョイトたまらなかっただろうね。

今日の講習は「今昔物語」より藤原為時(ためとき)の話。
為時は国守(今の県知事のようなもの)になることを望んでいたが、国守の欠員になる国がなく、望みはかなえられなかった。そこで為時は除目(じもく=官職の任命)の修正が行われる日に、上奏文を書いたが、あいにく天皇の目には入らなかった。しかしながら、その上奏文の漢詩の句が時の関白、藤原道長の心を動かし、為時は越前の守になることが出来た。

まあ、こんな話であるが、実は為時というのは紫式部の父なのである。
紫式部は道長の娘、中宮彰子(しょうし)のブレーンだ。
道長にとっては、為時の漢詩の出来ではなく、為時が紫式部の父であることの方が重要だったのではなかろうか。





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