2018年9月22日土曜日

孔雀楼筆記

土曜講習の日であった。

今日の教材は江戸時代の随筆「孔雀楼筆記」。
話はこうである。

大文字屋何某という都に住む男が、風情のある鹿の鳴き声を聞こうとして、隠士(世捨て人)の嵯峨にある住み家に行く。
家に着いて縁側に座っていると、鹿の鳴き声がしたが、近くて予想したよりも劣って感じられた。
そこで、大文字屋何某が垣根の間からのぞき見をすると、隠士が木に鹿をつないで、肌を脱ぎ鉢巻きをして、鞭で鹿をたたいている。
鹿の声が劣って感じられたのは、これが原因だったのである。

なかなか面白い話であった。
隠士は都の客人を迎え、無理やり風流なまねをしていたのだ。
こういうカラマワリってえのは、ワタシにもよくあることだ。


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