2018年8月24日金曜日

御堂関白日記

昨日は国宝について書いたのだが、その国宝のひとつに「御堂関白日記(みどうかんぱくにっき)」というものがある。
この日記は、世界的にも貴重な「最高権力者」の自筆日記だ。
作者は平安時代に天皇の外戚となって栄華を極めた藤原道長である。

ただこの日記、誤字や脱字、文法のマチガイの多さが際立っている。(道長の学力偏差値は相当低いようだ。)

道長は父親が藤原兼家といって関白に上り詰めた政治家であったので、上級貴族の子息として親の引き立てによって出世が出来たために、真剣に学問に励む必要がなかった。
したがって、政治能力には欠け、道長自身の政治的業績はほとんどないと言われている。
この時期の朝廷は機能不全に陥っていたが、官人(今でいうと官僚)の組織が確立されていたのだ。

まあ、藤原道長という人物は、運の良さと度胸だけで長期政権を手にしたようですな。

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