平安時代の古典の中によく登場する言葉に「あえかなり」という形容動詞がある。
「あえかなり」とは、
①危なっかしい様子。
②若い女性に使う言葉で、容姿や気持ちなどがか弱く、なよなよとしたさま。上品で美しいという意味を伴ってよく用いられる。
③夢や希望などの儚げで美しいさま。
「源氏物語」に登場する「夕顔」という悲しい運命の女性に、源氏が惹かれたのも、まさにこの「あえかなり」が原因なのであろう。
しかしながら、平安時代の後、あまりこの言葉は使用されていないような気もする。
「気持ちがか弱く、なよなよとした女性」は、あまり見られくなってしまったのだろうか?まさかそんなことはあるまい。
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