「おちついて柿もうれてくる」
山頭火「草木塔」の「山行水行(千人風呂)」の中にある句である。
「草木塔」は1940年、山頭火57歳の時に発行された句集だ。
この句の前には
「秋風の、腹立ててゐるかまきりで」
があり、後には
「重荷を負うてめくらである」
がある。
「草木塔」とは、草木に感謝し、その成長を願って建立されたと伝えられる石碑のこと。
さて、作品であるが、写真は熟れた柿の色を強調したかったので、背景を空にした。
こうすると、柿の木がくっきり浮かびあがり、柿色も鮮やかになる。
まわりの黒枠も効果的であった。
撮影場所は山形県の上山。
去年の12月だったか。
一方書の方は、比較的スタンダードな表現の仕方である。
まあ、両方とも無難な作品ですな。
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