「けさもよい日の星一つ」
昭和五年もまた歩きつづけるより外なかった。
あなたこなたと九州地方を流浪したことである。
前二句同様「草木塔」からの句である。
小見出し「昧昧居」の後にある句で、直前には「しきりに落ちる大きい葉かな」
直後には、「すっかり枯れて豆となつてゐる」の句がある。
「昧昧居(まいまいきょ)」とは、「層雲」の同人、松垣昧昧の家の意か。
少し落ち着いた気分なのであろう。
今日も良い日になるような気がする、歩きつづけるより外ない山頭火の束の間の安息か。
書は、横書きの右始まりである。
上の空間を大胆に使っている。
これだけの間(ま)は気分爽快だろうなあ。
S先生会心の作にちがいない。
一方、写真は苦労した。
「こんな句は無理」と最初は思った。
しかし、ここで負けてはこれから先の力関係がマイナスとなってしまう。
「よし、がんばるぞ」の精神でどうにか間に合わせた。
サイズを小さくしたので、このブログからはよく分からないと思うが、N西の裏にある千本浜の防波堤で撮った写真である。
防波堤に座った老人が海を眺めているところを後ろから撮ったものである。
右上に星、ただしこれはパソコンで作った星。
ひとつの写真ではバランスが悪いので、右の写真をパソコンで細工したものを付け加えた。
うーん、何とも言えんが、ワタシとしてはよく頑張ったのである。
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