2016年9月6日火曜日

碌山

写真は安曇野、「碌山美術館」の遠景。

碌山、本名荻原守衛(おぎわらもりえ)は明治期の彫刻家。
五人兄弟の末っ子として安曇野で生まれる。
この守衛が芸術家をめざすキッカケが面白い。

守衛は幼い頃から病弱で、読書や絵を描いて過ごしていた。
彼が17歳の時、通りがかりの女性に声をかけられる。
田舎では珍しい白いパラソルをさし、大きな黒い瞳をした美女であった。
美女の名は相馬黒光(そうまこっこう)。
尊敬する郷里の先輩相馬愛蔵(この人物が新宿中村屋の生みの親)の新妻で、守衛の三歳年上であった。
東京の女学校で学んだ黒光は、文学や芸術を愛する才気あふれる女性。
守衛はそんな黒光から、あらゆる芸術についての知識を授けられ未知なる扉を開いた。
やがて彼は芸術への情熱に目覚めて行く。
(やはり、美女の影響力というのは偉大だね。)

卒業生が「ずんぶり展」を観たいということで案内する。
大学生は今ちょうど夏休みなのです。
年々成長して行く姿は、見ていて頼もしいね。




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