さて、そのような時であったが、私は 信州に行って来たのである。
最大の目的は、「ワインビストロ・ベルジェ」という店のフレンチを食すためである。
長野市の長野駅に程近いところに、その店はあった。
よく注意しないと、見過ごしてしまいそうな、何気ない外観であるし、また店内も5組程度しか入れないようなコンパクトな規模であるのだが、ここのフレンチは最高である。
今まで私自身、フレンチというのは、それ程興味は持っていなかった。
「あんな、ソースで誤魔化すようなものは、料理
ではない。」くらいに思っていた。
ところがどうだろう。今回は「おお、これがフレンチか。」と感動してしまったのである。
はっきり言って、今まで私が経験した料理は、フレンチではないような気がする。
上の写真がこの店のコースメニュウなのだが、前菜を6種類の中からひとつ、また主菜も同様6種類の中からひとつ、それにデザートとコーヒーがつく。
これが本当のフレンチのスタイルであるそうだ。
二種類しか料理がないような感じがするが、とんでもない。二種類でもボリュームは十分。かなり満腹となる。
下の写真は主菜の「北海道カニのクネル、オーブン焼き」
である。
食事の終了後には、シェフがテーブルひとつひとつに挨拶に来て、料理の説明をしてくれ、またこちらの質問に対しても丁寧に答えてくれる。
コンパクトであるが故にできるサービスなのであろう。
また、店を出る際には、扉の外に出て見送るのである。
まさに王様気分だ。
此れほど充実した店だが、マスコミには
ほとんど登場することがないという。
それがこの店のポリシーなのだそうだ。謙虚であり実直そうなシェフの料理はこれからも評判を呼ぶであろう。
決してマスコミなどの影響なしで。
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