2012年7月5日木曜日

「まる・ばつ」の話

「まる・ばつ」の話である。
日本で記号として確実に「○」が見られるのは、江戸時代にあった大阪の蘭学塾「適塾(てきじゅく)」の資料だという。従って、我々が使う「○」は少なくとも江戸時代には登場していたことになる。そしてその意味は良いこと。昔から行われていた相撲の星取表で、勝ち星が「○」負けが「●」で 表されていたことを考えると、このことは良くわかる。
 しかしながら、ここでは「×」の存在はまだ確認されていない。「×」は、まだなかったのだろうか。それでは「○」「×」はどのあたりで登場したのだろう。
 まず、 「○」や「×」は外国でも使用しているかどうか、ちょいと調べてみた。
英語圏ではレポートが手書きの場合、正解を表すのは、「レ(チェックマーク)」であり、不正解を表すのが「×(ばつ)」なのだそうだ。また、「○」については、試験でなく選択書類などの場合、該当部分を「○」で囲むという回答方法はあるということである。(正解の意味の「○」ではない)
 つまり、「○」「×」というのは、「○」の方は、」昔から日本にあった「まる」で、良いことを表しており、「×」の方は外国から輸入された「不正解」を表す「×」なのではないだろうか。さらに「×」は慣用句の「ばつが悪い」などにも影響されたのではなかろうか、というのが私の想像である。

0 件のコメント:

コメントを投稿