2012年9月25日火曜日

いろは歌③

「うゐのおくやま けふこえて」

「有為の奥山 今日超えて」は次のような訳となる。
「道も険しく、迷いそうな深山に、今日もまた分け入るような人生だから、」

ここでの訳は、「有為」を「険しい道」と訳しているが、本来「有為」とは仏教用語で、「因果関係によってこの世に生じたり滅したりする、すべての存在や現象。」のこと。
すなわち「この世のいっさい」のことである。
したがって、「有為の奥山」とは、「険しい道のような世の中」とでもいうのだろうか。
このあたりは、いろいろな訳があって、なかなか難しいところだ。

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