来週より、いよいよG南での授業が始まる。
授業らしい授業は(N西では三年生担当であったので、問題演習ばかりをやっていた)一月以来およそ三ヶ月ぶりである。
途中、御殿場図書館での「古典講座」があったので、しゃべることに関しては、あまり不安はないのだが、こと生徒を前にしての授業展開ということでは、やや不安を覚える。
G南では二年生の古典と三年生の現代文を担当する。
昨年度のN西では、ひたすら古典を教えていたので、現代文を教えるのは久しぶりだ。
ここからと、指示のあった単元はどんなものかなあと、教科書を捲ってみたところ、岩井克人の「ホンモノのおカネの作り方」という評論であった。
なかなか面白い評論で、貨幣経済の根本的な発想について書かれた文章である。
要は、江戸時代に存在した小判(いくらかはホンモノの金を使用している)の「ニセガネ作り」は捕まれば思い罰を科せられるが、現在我々が使用している紙幣は、ホンモノの金(カネ)を使用していないにもかかわらず、罰を科せられることはない、ということである。
紙幣というのは、便宜上つくられたニセの金であり、その価値は人間同士のお互いのルールによって定められたもの、ということであろう。
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