2017年4月12日水曜日

「間」の概念

健康体に復帰してから二度目の水曜テニス。
一度目よりは、多少身体は動くようになったのだが、まだまだ反応が鈍いようだ。

下界の沼津は桜が満開。
ここ一日、二日で一気に花が開いたらしい。
御殿場も「時の栖」あたりは、結構満開に近い。
直にこのへんも満開となるだろう。

以前に書いた「八つの日本の美意識」の続きである。
作者の黒川雅之は言う。
俵屋宗達の「風神雷神」では二つの神の目線が中間の空白のところに集まっている。
この空白で目線がぶつかることによって、今度はそこに独特な意味合いが生まれる。
主体性をもった複数の人物やものが相互に見えない関係で結ばれているのだ。
そういう関係を「並(並列性)」という。
そしてこれが「間」を作る。
「間」の概念とは、「個人相互の並列関係」なのである。

つまり、こういうことだ。
風神雷神図では、風神と雷神の間には空間が存在する。
じつはこの空間こそ風神雷神図の、第三の部分を形成していて、これが日本の美意識の中核を成す「間」なのである。


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