北海道に冬の訪れを告げる風物詩ともなっている「雪虫」の特集をテレビで観た。
「雪虫」は、アブラムシ(カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科)のうち、白線物質を分泌する腺が存在するものの通称。
(ふーん、「雪虫」ってアブラムシの一種なんだね。)
「しろばんば」の名もあり、井上靖の小説「しろばんば」のタイトルはこれに由来するという。
(そうか、「しろばんば」はこれか。)
アブラムシは普通、羽根のない姿で単為生殖によって多数が集まったコロニーをつくるが、秋になって越冬する前などに羽を持つ成虫が生まれ、交尾して越冬のために産卵する。
この時の羽を持つ成虫が、蝋物質を身にまとって飛ぶ。
この姿が雪を思わせるため「雪虫」となったのだと。
尚、北海道では初雪の降る少し前に出現すると感じられることが多いという。
雄には口が無く、寿命は一週間ほど。
雌も卵を産むと死んでしまう。
なんとも哀しい虫だね。雪虫は。
(写真は近くにある東山湖。人工湖であり、釣り人で賑わっている。)
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