「踊るさんま御殿」という番組を見ていると、(これは所謂トーク番組であるのだが)
お題で「我が子について、これは将来が心配と思った瞬間」なるものがあった。
その中のエピソードのひとつ。
小学生の息子を持つ母親が息子の卒業アルバムを何気なく見ると、「卒業するまでに出来たこと」の欄があり、自分の息子の欄には次のように書いてあった。
「空を飛べるようになった。」
ウーン、この息子なかなかだね。
おそらく他の子は
「縄跳びが100回できるようになった。」
とか
「50メートル泳げるようになった。」
とか書いているのだろう。
そこへもってきて「空が飛べるようになった。」である。すごいね。
以前私がクラス担任だった頃に、いつも遅刻をする生徒がいて、遅刻の理由をあれこれ申告するのだが、とうとう理由に事欠いてしまったのだろう。
苦し紛れに書いたのが
「空を見ていたら悲しくなってしまった。」だった。
遅刻カードに書かれたその理由を見て、私は思わず納得してしまったのである。
最初の小学生にしろ、後の遅刻生徒にしろ、私が感心するのは、そのイマジネーションである。
このようなイマジネーションというのは人間にとって極めて大事なものではなかろうか。
想像することである。
先が想像できない人間というのは非常に危険だ。
「これこれこうすると、人は死んでしまう。自分では取り返しのつかないことになってしまう。」
これができないから悲しい事件が起きるのだ。
写真は以前100円ショップで買った立ち雛。100円でも立派なものである。
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