歳をとると、物事に理由をつけたがるそうである。
逆に言えば、物事に何でも理由をつけるようになったら、これは歳をとってきた証拠なのだろう。
そういう観点からみると、私も十分に歳をとってしまったようだ。
職業柄、物事に理由をつけるのは、嫌いなことではない。
毎日毎日、物事に理由をつけて生活しているような気がする。
理由、これががないと、変に不安になるのだ。
理由、理由と騒ぐ理由?は、そこにあるのだろう。
遥か昔、私がまだクラス担任をやっていたころ、遅刻してきた生徒がいたので、私はその理由を問うた。
すると、その遅れてきた生徒が言った。
「空を見ていたら、悲しくなったんです。」
おおー、そうか。
私はその答えに感動して、思わず許してしまった。
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