またまた「こころ」である。
今日の夕刊では、「舞台人の視点から夏目漱石を読むと、何が見えてくるのか?」ということで特集がなされていた。
漱石自身、能楽に凝っており、自宅に能楽師を呼んで「謡い」を習っていたそうである。
さて、「能」の構造には「死者が生者に語る」という特徴があるという。
漱石は、この特徴を自身の小説に取り入れたのだ。
「夢十夜」の第一夜の女、そして「こころ」では、先生(死者)の長い遺書を主人公(生者)が読む、といった設定がなされている。
ふーん、そこかぁー。
思いもしなかった。
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