三年生の古典で「老子」を授業する。
「老子」とは人の名前でもあるし、本の名前でもある。
まず、人の名前だが、「老子」は固有名詞ではなく、「偉大な人物」を意味する尊称だと考えられ、どうも存在は不確かなようだ。
また、書物にしても「老子」という人物が著した「老子(またの名を老子道徳経)」は、著したと伝えられるだけで、真実はわからない。
このように謎の多い書物ではあるが、その内容は結構知られており、今回授業では
「無用の用」を講義した。
「無用」、つまりカタチのないものの働きこそが、「用」、カタチのあるものの働きを成立させている。
というやつだ。
他にも
「天網恢々、疎にして失わず。」
天の網は大きく粗く、一見簡単にかいくぐれそうだが、実はどんな小事であれ見逃すことはない。だから、悪い事はできないし。君子ならこの自然の法則に気づくべきだ。
なんてえのもある。
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