2014年1月16日木曜日

義経記

現在三年生の授業ではセンターテスト・マーク演習をしているのであるが、古文の問題に「義経記」が出てきた。
「義経記」というのは、源義経のことが書かれている古典だ。
この中に、なかなか面白い記述があった。

義経が都落ちをする際に家来の弁慶に言う。
「私には多くの愛人がいるが、その中でも特に大事な女性(この女性を郷御前という。私は静御前だとばかり思っていた。)を是非一緒に連れて行きたいので、弁慶よ、連れて来ておくれ。」
それに対して弁慶が言う。
「ご主人様、それは危のうございます。なぜなら陸奥の女性は不美人ばかりでございますから、郷御前(さとごぜん)さまなど連れて行かれては、すぐにバレてしまいます。」

ふーん、なかなかやるな。
「私には多くの愛人がいる」も面白いが、「陸奥は不美人ばかり」と言い切ってしまう弁慶も凄い。






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