週刊誌(週間朝日)に面白い記事が載っていた。
アニメの宮崎駿監督が「もうアニメに関われない本当の理由」
という見出しで、スタジオジブリから撤退することが書かれていた。
以前、「耳をすませば」を制作した時のこと。
この作品を宮崎駿は、他のアニメーターに任せたのだそうだ。
しかしながら、制作後、宮崎駿が言った言葉は「もう二度とやらない。」であった。
話はこうだ。
すべてに関わってアニメを制作をすることが、体力的に厳しくなってきた監督は、「耳をすませば」において脚本・絵コンテを手がけたが、実際の作画を他のアニメーターに委ねた。
ところが、他のアニメーターの作画で、主人公の少女・雫の性格が宮崎駿の意図と変わってしまったのだという。
例えば、雫がしゃがみ込むシーン。
誰も見ていないのに他のアニメーターは、雫に「下着が見えないように手で押さえる演技」をさせた。
これによって雫は「考えてから行動する自意識過剰の子」になった。
しかし、宮崎駿の好みは「下着なんか気にせずにさっと座ってしまう子」。この違いが彼には堪えられなかった。
ということである。
やはり、拘りのある人にとって、その拘りをブチ壊されるのは、たまらなく辛いことなのだろう。
すべてが出来なくなった時に引退を考えたのである。
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