リュック・ベッソンの「ブラインドマン」を観た。
リュック・ベッソンはフランス人の監督で、ジャン・レノを一躍有名にした「レオン」の監督でもある。
彼の作品は「トランスポーター」とか「TAXI」とか非常にドライブ感のある作品が多く、どちらかというとハリウッド映画的である。
しかしながら、さすがにフランス人、(フランス映画てぇーのは、どこかエスプリが感じられる。)初期の作品には、「グランブルー」や「つめたく冷えた月(プロデュース)」がある。
特に「つめたく冷えた月」というのは、アメリカの作家チャールズ・ブコウスキー原作の作品で、仕事もせず酒ばかり飲んでいる中年男が主人公なのだが、この男が相棒と病院から死体を盗んできて死姦をするという変態ストーリーだ。映画の音楽にジミー・ヘンドリックスの楽曲を使っているのも、なかなか興味深いのである。
さて「ブラインドマン」は、パリの高級マンションで若い女性が惨殺され、その捜査をする刑事の姿を追っていく、といったストーリー。
刑事と視力を失った犯人(ブラインドマン)の両方が心に闇を持っており、その闇を炙り出していくところが「ミソ」である。
0 件のコメント:
コメントを投稿