昨日、生徒から「現代文の小説ができるようになるには、どうしたらよいか。」という質問があった。
「ウーン、これは難しいぞ。」
古典や漢文、あるいは現代文でも論説文の方であれば、セオリーもあるし、アドバイスもできるのであるが、「小説」に関しては、なかなか有効な手段がないのが現状だ。
そもそも「小説」は主観的なものである。
一方「試験」というものは、客観的でなければならない。
基本的に「小説」と「試験」はかみ合わないのである。
それでも「試験」を作るのは、作る方の横暴だ、とここまで書いたのだが、「そういう私も試験を作っているではないか。」
ナンタル矛盾。
さて、文句ばかり言っていてもしょうがないので、「溺れるものは、藁をもつかむ。」の「藁をつかみたい」と思っている生徒諸君に一言。
「小説」で点を取るには。
①感想で、答えを書かない。
②勝手な思いこみをしない。主観でなく客観を意識する。
③いつ、どこで、誰が、何を思ったのかという状況を正確に理解する。
と、こんなところだろうか。
これは、予備校の講師などもよく言っている言葉だ。
まあ、結局こんなことしか言えないのだよね、小説は。
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