北海道スキーに行く折には、最後は必ず札幌に行くことにしている。今回もその例にもれず、札幌に宿泊して、翌日千歳空港に向かうというパターンとなった。
さて、千歳に向かう前に友人と札幌ラーメンを食べようということになって、行き当たりばったりの店に入った。
それは「鴇の家」という名のラーメン屋で、ちょっと頑固そうなオヤジさんが一人でやっている店であった。
私は札幌ラーメンの代名詞は味噌ラーメンだと思っている。
そこで躊躇することなく味噌ラーメンを注文することにした。友人も好みは味噌ラーメンらしく「私も味噌ラーメン。」ということになった。
さらにその言葉を受けて「そうだよね。札幌ラーメンはやっぱり味噌ラーメンだよね。」と言ってしまった。
「言ってしまった」というのは、その言葉を発した瞬間に、ラーメン屋のオヤジの顔が急に厳しい顔に変化したからである。「おや何だ。この雰囲気は。」と思っていると、店に三人の客が入ってきて、彼らは、当たり前のようにすべて「塩ラーメン」を注文したのである。
「しまった。この店は塩ラーメンで有名な店だったのだ。」
ラーメン屋のオヤジの冷たい視線を受けながら、ラーメンをすすったのは言うまでもない。
味噌ラーメンも結構美味かったのだがね。
0 件のコメント:
コメントを投稿