2013年1月17日木曜日

名古屋キッチュ

キッチュというドイツ語がある。
「けばけばしさ」「古くささ」「安っぽさ」を積極的に利用し評価する美意識らしい。
またキッチュの定義として、「陳腐である」という表現もあるが、別の角度から見ると、「あまりにも陳腐であるがゆえに、周囲のの注目を集め、独特の存在感を持つこと」とも考えられる。
私が一番フィットした意味は、「意外な組み合わせ」または「あり得ない組み合わせ」だ。
特に「あり得ない組み合わせ」は「言いえて妙」である。
 さて、右の写真であるが、国語科のF先生からいただいた「小倉トーストラングドシャー」クッキーだ。要するに「餡バタクッキー」である。「あんこ」と「バター」をクッキーにはさんでしまうこの発想、。この発想は名古屋において、多方面に発揮されている。何といっても「てんぷら」を「オムスビ」にはさんでしまい「てんむす」をつくり、デニッシュの上にソフトクリームをのせ、さらにシロップをかけて「シロノワール」をつくってしまうお国柄なのだから。
 私はこの発想を「愛」を込めて「名古屋キッチュ」と呼ぶことにした。

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