2018年5月31日木曜日

八幡宮寺

昨日のNHK「歴史ナントカ(最近どうも物忘れが激しいのです)」という番組で、日本の神仏習合についての特集をやっていた。

日本に古くからある「神道」に後から文明とともにやってきた「仏教」が加わったのが「神仏習合」である。
例えば全国に数多くある八幡神社というのは、「神仏習合」の典型的な神社だという。
有名な鎌倉の「鶴ケ岡八幡宮」の以前の正式名は、「鶴ケ岡八幡宮寺」と「寺」がつけられていたそうだ。また、奈良にある「春日大社」の中には、隣の興福寺から僧ががやってきて、お経を読むための部屋があり、その空間は今でも残っているという。

「神仏」は江戸時代まで仲良くやってきたのであるが、明治時代になって、半ば強引に「神仏分離」令が出されたのである。
おそらく明治新政府の、徳川幕府と濃い関係にあった「仏教」を徹底的にたたく施策、或いは天皇を中心とする国家神道として、国民全体をコントロールするねらいがあったのであろう。

以後、「神」と「仏」は切り離され現在に至るのである。
「神棚」と「仏壇」が共存している家庭が多い実態を考えると、日本は「神仏習合」で良いと思うのですがね。

0 件のコメント:

コメントを投稿